うつ病を体験して想うこと
原因は当時の職場の環境が悪くてメンタルを病んでしまったことがきっかけだったけど、もともと家庭環境も良くなかったから少し傷ついただけで重いうつ病にまでなった。
体重はかなり減少したし、食欲減退したし、不眠で精神科のお薬のお世話になりっぱなしだった。
でも仕事は週5回、1日8時間働いてた。時には1日2-3時間は早出したり残業や休日出勤もした。
今ではあり得ないけど、当時はそれがむしろ当然だと思った。
それでも同じ職場の先輩にあたる方から「仕事きちんとやってるの?」「もっとちゃんとして」など責められるような言葉を毎日聞かされた。
だから私も「努力が足りないんだ」「もっと頑張らなきゃ」「怒られないようにしなきゃ」と自分を責め続けて、人の何倍も仕事をした。(もちろん給与は一人分)
精神科の薬を飲みながらの仕事は長くは続かなかった。
もともと原因となっていた仕事はやめた。
職場を変えればうつ病が改善すると思っていた私は重度のうつ病なのに次の仕事をすぐに探し始めた。
正社員でそこそこの給料がもらえて、親に迷惑が掛からないように独り立ちできるように…早く…仕事を探さなきゃと足しげくハローワークに通った。
でもハローワークに通い始めて失業保険をもらい終わっても仕事は決まらなかった。
母親からはキレられて「バイトでも何でも良いから働いて家にお金入れて頂戴!」と責められる日々。
父親からは「働く気無いんでしょ」と呆れられる始末。
結局、私は短時間バイトをした時期はあったけど、そのまま5年以上もまともに仕事が出来なかった。
今になって思うのは、自分を大切にしていなかった。
それと精神科の薬に依存し過ぎた。
寛解に近くなり始めて思ったのは、精神科の薬は後々毒になるということ。
16年ぐらいはまともに精神科に通ってたけど、薬の依存性に疑問を持ったので、通院の意味がないと思い、通うことを辞めた。
薬が起因しているのかは不明だが、私はその後全身麻酔の手術を2回体験することになる。
私はその生活から抜け出してよかったと思う。
大切にするべきことは、
今この瞬間困っていることはあるか?を自分に聞いてみること。
大抵困ってない。
息することに困ってない、よほどの環境でない限り寝る場所に困ってない、家があって水が飲めて電気つけて部屋に居られる。
今この瞬間に隕石が頭の上に落ちてくる心配はない、もし病気だとしても今この瞬間は心臓は動いてくれている。
それに今悩むことが出来ることは、明日に回したって良い。明後日に伸ばしても良い。焦る必要なんてないと思う。
確かに人生の時間を考えると意外と短いけど、何回も生まれ変わるだろうと考えると永遠に時間はある。急がば回れということわざもある。
うつ病になる人はまじめな人が多いと聞く。
私も生真面目でつまんないと言われるタイプの人間。
それに完璧主義。
特に日本人は一回ミスしたらそれを許さない風潮が強い。
ミスした方の人間は罪悪感にとらわれ、努力を迫られる。
今考えるとミスしない人間なんて皆無だし100%完璧でいるなんて無理。
仕事(学生さんは学校)は余程好きな仕事じゃなかったらいつかサボりたくなるし、たまに半年に一回ぐらいは良いんじゃないでしょうか。
という風に考えられるぐらい今は緩く考えてる。
自分の見方はいつだって自分。どんな時も寛容に。
合言葉は「いいじゃな~い」
そして周りにも優しく。
そしてそれが広まったら段々と平和になって戦争もなくなるんじゃないでしょうか。